イギリスの風邪薬(LEMSIP)の成分と日本の風邪薬の成分の違いって?
少し前にインフルエンザのようなものになって、大変お世話になったイギリスの風邪薬『LEMSIP MAX』。
これを飲むと4時間くらいは症状が治まって元気になるので、1週間くらいは服用していました。
イギリスでのインフルエンザの治し方についてはこちらの記事をどうぞ
が、ふと気になったのが、成分大丈夫なのか?ということ。
ちょっと不安だったので、症状が大方治まってからは、日本から持参していた『ベンザブロックL錠』を気休め程度に服用していました。
日本の風邪薬は日本では効いていたのに、こちらに来てからは、なぜかあまり効いている感じがしないんです。
今回は、気になる『LEMSIP』と『ベンザブロック』の成分を比べてみたので、紹介します。
LEMSIP(MAX)の成分(1袋)
Paracetamol … 1000㎎
「パラセタモール」は日本で言う「アセトアミノフェン」。
解熱鎮痛剤の1つで、頭痛、寒気、発熱、生理痛などの症状の改善に使われています。
成人に対しては、1回300~500㎎を頓服(一日に何回と決めず、症状が出た時に服用)。ただし、原則として1日2回まで。空腹時は避ける。
1日最大1,500㎎を限度とする。
※年齢、症状により適宜増減する必要があるります。
イギリスの摂取量についてNHSのHPで調べてみると
1回1000㎎。1日最大4000㎎まで。4~6時間空けて服用すると書かれていました。
Phenylephrine hydrochloride … 12.2mg
「フェニレフリン塩酸塩」は血管収縮に働く成分。
鼻づまりが起こっている時に、血管や血流に作用する交感神経を刺激して血管の収縮を促し、充血や腫れを抑えることによって鼻づまりを解消してくれる働きがあります。
鼻炎用内服薬や鼻炎用点鼻薬にに使われています。
上限量などは見つけることができませんでした。
その他の成分
Ascorbic acid(VitaminC)「アスコルビン酸(ビタミンC)」やCitric acid「クエン酸」、Sucrose「スクロース」、Aspartame「アスパルテーム」、Soldium「食塩」、Curcumin 「クルクミン」、Lemon Flavor 「レモンフレーバー」
ベンザブロックの成分(9錠中)
イブプロフェン … 450㎎
抗炎症・鎮痛・解熱剤の1つで、非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAID)です。
発熱や関節炎、生理痛などの症状を緩和したり、炎症している部分のを鎮痛する働きがあります。
成人に対しては、1回200㎎を頓服(一日に何回と決めず、症状が出た時に服用)。ただし、原則として1日2回まで。空腹時は避ける。
1日最大600㎎を限度とする。
※年齢、症状により適宜増減する必要があります。
イギリスの摂取量についてNHSのHPで調べてみると
1回200㎎の錠剤を1~2錠。1日3回まで。1日最大600㎎まで。6時間空けて服用すると書かれていました。
塩酸プソイドエフェドリン … 135㎎
末梢血管を収縮させて、鼻づまりや鼻水を改善します。
dークロルフェニラミンンマイレン酸塩 … 7.5㎎
抗ヒスタミン剤で、鼻づまりや鼻水を改善する働きがあります。
成人に対しては、1回2㎎を1日1~4回服用。眠気が起こる場合があります。
※年齢、症状により適宜増減する必要があります。
ジヒドロコデインリン酸塩 … 2.4㎎
咳を抑える働きがあります。
成人に対しては、1回1g、1日3gを服用。
※年齢、症状により適宜増減する必要があります。
無水カフェイン … 75㎎
眠気や倦怠感、頭痛を改善する働きがあります。
成人に対しては、1回0.1~0.3gを1日2~3回服用する。
※年齢、症状により適宜増減する必要があります。
その他の成分
乳糖水和物、クロスカルメロースNa、ヒドロキシプロピルセルロース、セルロース、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、酸化チタン、トウモロコシデンプン
最後に
イブプロフェンを服用するにあたっては、心配はなさそうですが、パラセタモールはかなり上限量に違いがあり、戸惑いますね。
過剰摂取をすると肝機能障害を起こすこともあるという事なので、長期間の服用は避けたほうがよさそうと感じました。
1回に飲む薬に含まれている有効成分の量がかなり違うので、日本の薬が効かないと感じたのかも知れないですね。
もし学生時代に戻れるなら、薬剤師を目指したかった。どこにいても、薬の知識って本当に役に立ちますよね。
一番は、風邪やインフルエンザにならないことですよね。
手洗い・うがいをして、寒い冬を乗り切りましょう!